■監督:安濃高志
■1986年
■30分
80年代アニメ界にキラキラと降臨し、全日本人がデリケートに好きした『魔法の天使クリィミーマミ』!
「おしゃれめさるな」ってどういう意味なんですの?いまだにわからなくて夜も眠れなくて困ってるんですの!
昭和のアニメファンたちを今なお解けぬ魔法にかけられたかの如くニコニコ困らせている『魔法の妖精ペルシャ』!
「人からもらった魔法の力を借りてしまうより、不器用で傷ついても自分で努力して成し遂げることこそが本当に尊い」
当たり前だがとても大切なことをみんなに伝える最高のマジックを最後に見せてくれた『魔法のスター マジカルエミ』!
スタジオぴえろが生んだこの魔法少女三人娘が、作品の境界線を越えて一緒に温泉旅行に出かけ、せわしなく変身したり戻ったりしながら風呂に入り、自分たちの出演作品のビデオを観ながら思い出話に花を咲かせ、すき焼き鍋をつつき、「肉ばっか食ってずるい!」「ネギの下に肉隠してるだろ!」「風呂に行ってる間に肉ぜんぶ食べたろ!」とか肉食鍋奉行バトルを繰り広げ、それぞれの彼氏に電話をし、受話器を渡して互いにキャーキャー紹介しあい、しだいにベロベロに泥酔し、「3人そろって、輝け!魔法戦隊サンバルカーン!」とか叫んだりする、1たす2たす3人娘の悪ノリを片っぱしからブッ込んだ、二日酔いで頭を抱えるようなステキな闇鍋アニメが存在する。
それがこの『艶姿 魔法の三人娘 マミ・ペルシャ・エミ』である。
どうやら、拍手喝采の大感動で幕を閉じた『魔法のスター マジカルエミ』の打ち上げ的な作品らしい。
基本的に三人娘のそれぞれの作品の、選り抜き切り抜き懐かシーンで構成。新作カットは温泉旅館の5分ぐらい。
非常に短かくはあるが、「俊夫のオタンコナス!俊夫の水島裕!」など、楽屋落ち的泥酔ガールズトークまで飛び出してしまう魔法女子会に、ファンならニヤニヤが止まらないだろう。
3作品すべてでボーイフレンドを演じられた その水島裕さんが、泥酔魔女たちに連続鬼電をかけられるも、それぞれのキャラを巧みに演じ分け、クールに対応するという見事なベテラン声優テクも聞きどころ。
温泉だけに入浴や着替えシーンもあるが「前方に垣根を置いて足だけ見せる」という民放テレビのゴールデンタイム仕様。
しかし!
実はほんの一瞬だけエミのマッパが全チラする瞬間があるのでまばたき厳禁!
80年代アニメファンの諸君!板野サーカスで鍛えた動体視力を使うのは今だ!つかまえてマイ・ハッピネス!
それはともかく、マミ、ペルシャ、エミが、みんなそれぞれ変身前&変身後の違う姿で同じステージに立ち、各作品の登場人物たちが客席で一同に会し、笑顔で拍手喝采を贈るエンディングは摩訶不思議なお祭り多幸感に満ちており拍手喝采まちがいなし!
スタジオぴえろが世に送り出した この魔法の三人娘の艶姿。ファンの方はぜひ見届けよう!
- オススメ度…59/100
- 無料動画の配信…Youtube(一部のみ)
- 有料動画の配信…なし
- ソフトのレンタル…なし
- ソフトの販売…中古のVHSのみ?
■『魔法の天使クリィミーマミ』のOVAシリーズ
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