■監督:?
■1988年
■25分
もしも「ミス80年代OVA」なるイカすイベントが開催されたならば!
グランプリに輝くのはやはり!
満場一致で文句なく『くりいむレモン PART1 媚・妹・Baby』のヒロイン野々村亜美ちゃんであろう!(文句ある方もいっぱいいるかもですが)
そんな我らがエロ可愛すぎる妹の亜美たんをアイコンとする、美少女アニメ『くりいむレモン』シリーズ。
80年代にリリースされるやいなや、全アニメ男子のハートをトロンとトロけさせて驚異的大ヒット!数多くの作品が作られまくりあげることとなった。
そして、この超人気OVAシリーズに「実は一般には出回らなかった、試作品のような『幻のパート0』がある」という噂は私も聞いたことはあった。「実は中山美穂の裏ビデオがある」という噂と同じぐらい聞いたことはあった。
ミポリンの裏ビデオは、3倍モードで300回以上ダビングを繰り返したようなノイズだらけのただの美穂由紀さんの作品で、ニセ社長とその一味に突っ込まれてる昭和トップAVアイドルを観てたみんなで「こっちのミポリンかいっ!」と突っ込んだまごうかたなきニセモノであったが、『幻のくりいむレモン パート0』はホンモノであった。普通にホントにあった。
まさか四半世紀を経て、「ビデオ」というものを見なくなった令和の世になって観ることができるとは思わなかった。
現在(2024年7月4日)、あのDMM TVさんが「あの伝説の美少女アニメ『くりいむレモン』シリーズを、一つ残らず余すところなく全作品すべて完全配信!」という、うれしなつかしすぎるかつ完全にどうかしてるプログラムをなぜか組んでくださっている。↓
そしてそのラインナップに『幻のくりいむレモン パート0』もキッチリ入っているのである!幻じゃなかった!
それではなぜこんなプロトタイプのようなものが存在するのか?
DMM TVさんの作品解説を引用してみよう。
実際に発売された、「くりいむレモン」の原点ともいえる2作品、「媚・妹・Baby」と「エスカレーション~今夜はハードコア~」は、制作当初、クライマックスシーンのみで構成されていた。
そのあまりにも過激な内容故に、一般発売はせず、ビデオカットとしては、通信販売のみで発売された。
この作品は、パート0と呼ばれ、くりいむレモンシリーズの原型(プロトタイプ)とも言える、幻の作品である。
…と、このような経緯らしい。
また、私がどこかで目にしたくりいむレモン都市伝説によると、スタッフの方が「アニメだから大丈夫!」と思い「無修正のまま、濡れ場だけの15分作品を、2本勃てで1つのビデオに収録!」という裏ビデオダイジェスト集のような形でビデ倫に持ってったところ、普通に次の指摘を頂いたとのこと。
- 入れてるところがモロなので普通に修正を入れろ
- 入れてるところばっかりなので普通にストーリーも入れろ
- ヒロインの年齢が低すぎ。オープニングナレーションをカットしろ
そんなワケでご指摘に従って直しを入れ、「濡れ場だけでなく普通にストーリーもある25分の作品を、1巻づつリリース!」という形になり、結果、あの空前の大ブームを巻き起こすこととなったらしい。
ちなみに3つ目の「年齢低すぎ問題」に関しては、ビデ倫に持ってった時の『媚・妹・Baby』は冒頭のナレーションで「わたし亜美!11才!」と無垢にぶちかましていたらしい。どうりでどう見てもカットによってはヤバい幼女ルックなワケである。
ただ、前にも書かせて頂いたが、当時、私がビデオで観た時、シリーズ3作目の『超次元伝説ラル』はモロに無修正であった。
全身を自由自在に触手に変形させ、女性の秘密の花園から蜜をすすってパワーを蓄えるというとんでもエロアビリティーを持つ魔王に美少女剣士がビショビショにされながらも立ち向かう、エロヒロイック・ファンタジーのこの名作。
ヒロインのキャロンの秘密の花園は、アニメーターの方の尋常ならざる気合いあふれる超美麗作画で、濡れる花びらから花芯まで完全かつ丁寧に描かれ、モザイクやボカシなど全くなく、ぜんぜん秘密じゃなくなっていた。
今なお語り草な、この超次元伝説ラル無修正伝説。
文献(ウィキペディア)によると「今回の『くりいむレモン』は出るのがチンチンじゃなくて触手だから無修正で無問題でしょ!」という屁理屈ならぬくり屈でビデ倫の審査を通過してしまったことにより起きたチン事とのことである。
ちなみにこのたびのDMM TVさんの配信では大モザイクがかけられている。大問題である。
それはそうと、この『幻のくりいむレモン PART0』。
前述した通り、ストーリーは最初に字幕で簡単に説明され、あとは濡れ場のみという構成。
迷セリフ&迷シーン満載のシリーズ代表作にして元祖妹萌えアニメ『媚・妹・Baby』のほうは、場面によって作画クオリティの高低差がハンパない。
マクロスに負けぬぐらい亜美たんが別人のようにトランスフォーム!
なのでそちらはともかくこちら、美少女アニメ版 団鬼六作品のような『エスカレーション 今夜はハードコア』のほうは、SMが怖い私のようなフニャチン野郎じゃなければ実用度という点では充分なのかもしれない。(百合ものの鉄板定番シーン「ビーチク擦り合わせ」のエロさや、失神させられた意識を呼び覚ますバイブ音の禍々しさよ…)
しかし、きちんとストーリー部分も描かれ、『PART1 媚・妹・Baby』『PART2 エスカレーション 今夜はハードコア』として別々にリリースされたナンバリングタイトル版の方が、作品としてはやはりずっと面白くて見ごたえがある。
ただ…
80年代に生まれ、凄まじい進化と発展を遂げていく「美少女アニメ」の歴史を考察するにあたり、あまたの人々によって長い間ずっと探し求め続けられてきたミッシングリンク。失われた環『パート0』。
これはつまり日本アニメ史においても本作が最重要作品であるということに他ならない…かどうかはよくわからない。
このたびのDMM TVさんの配信も、期間がいつまでなのかよくわからない。
もしかすると、今、この瞬間にも終了してしまうのかもしれない。
そうなったらもう一生観ることができないかもしれない。
これはつまり、くりいむレモン博士を目指すステキな皆さまは、この貴重な機会を逃すべからずということに他ならない!
- オススメ度…60/100
- 無料動画の配信…?
- 有料動画の配信…DMM TV(2024年7月4日現在)
- ソフトのレンタル…なし
- ソフトの販売…中古のVHSがたまに…ない!
■動画配信
なんと!
現在(2024年7月4日)、旧作、新作、関連作などなど、とにかくすべての『くりいむレモン』作品をDMM TVさんでなぜか配信中!くりいむまみれ!
「幻の作品」と言われた『くりいむレモンPART0ゼロ』まで入っててビックリクリクリである!↓
ちなみに初期シリーズのいくつかは当時はなんとモザイクが入っておりませんでした。
このたび配信されているのは、当然かもしれませんがモザイクあり版。
若い人にもわかりやすいたとえで言うとカセットビジョンぐらいの荒ドットなモザイクがチンチン付近に鎮座!
でも入会してみました。
『くりいむレモン』シリーズはもちろん、他の80年代OVAも充実のラインナップ!
DVDが5万円代までに跳ね上がっていた『Dragon’s Heaven』なども入ってる驚くべき充実っぷり!
「30日間は無料」で、その後は「月額550円」とのこと!よろしければお試しあれ!
でも物忘れの多さが気になり始めたお年頃の方にとってサブスクってなかなか怖いもの。
登録したのを忘れないようによくよく気をつけよう!私が!↓
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