「幻夢戦記レダ」 80年代OVAを代表するのはダレ?レダ!

■湯山邦彦
■1985年 ■72分)

好きな相手に告白できずにいる普通の女子高校生・陽子。
あふれる恋心をピアノで作った俺ジナル曲に込め、今は懐かしカセットテープに録音。ナウいウォークマンで聞きながら「今日こそは勇気を出して告白!」と決心して家を出るものの失敗。臆して言えず、すれちがうのみ。
しかしその瞬間!陽子の体は、謎の異世界「アシャンティ」へと運ばれてしまう…!

「普通の私が異世界で戦士になっちゃいました」ムービーの王道を行くようなさわやかファンタジー。
また、一人の女の子が「勇気」を手に入れるまでの、心の内面の戦いを描いた作品とも言える。

「80年代OVAといえば、まずはコレ。スラリと手足の長いヒロイン・陽子ちゃんのエロかわいい青ビキニアーマー姿を思い出して胸がキュンキュンする。グフフ。」
という方も多いはずだ。私だ。グフフ。

すべての面でクオリティが高い。
いのまたむつみさんがデザインし、鶴ひろみさんが演じた陽子ちゃんのかわいさは言わずもがな。池田秀一さん、富山敬さん、坂本千夏さんと、声優も豪華。

水面を割ってマジンゴーする巨大ロボや、飛行機から人型へと自由自在にトランスフォームする面白メカたちが繰り広げる激しいバトルも楽しい。
アクションがちょっと金田伊功チックなのもうれしい。

そして随所に挿入されるタイアップ感がハンパない秋本理央ちゃんのアイドルソング。
イカす。
最近の映画で、内容と全然関係のない歌がタイアップで使われて、エンディングの余韻がぶち壊しになってたりすると
「ケッ!そんなに金が大事か!下品極まりないドチンポ野郎どもがぁ!」
とか下品極まりない悪態をつくのに、この作品に関してはまったく腹が立たない!…っていうか観終わると
「♪今、風と愛の~セレナ~デ~♪」
とエンディング曲を気持ちよく口ずさむ気持ち悪いオッサンの私がいる。グフフ。内容にもピッタリじゃったわい。グフフ。(よく考えたら、そもそも80年代OVAってタイアップまみれだったし。)

さように非常に良いOVA。
同じカナメプロで、同監督・スタッフによって翌年発表された「ウインダリア」と並び、80年代OVAを代表する力作と言えるだろう。

しかしただひとつ不満がある。
陽子ちゃんの好きな男が「イケてるサッカー部員」ということである。
イケてるサッカー部員とは真逆の、月の裏側ぐらい暗いイケてない学校生活を送った帰宅部員だった私の完全な妬み&偏見だが、イケてるサッカー部員というのは、周りから常にチヤホヤされ、増長し、学園ヒエラルキーの底辺にいる生徒(私)をエタ非人を見る時のキチガイぼんぼん若侍の目で見て、部活が終わった後は美人マネージャーたちを毎日とっかえひっかえして夜のシュートをキメている。
そんなきゃつらに陽子ちゃんまで奪われるのはせつない。
なので、陽子ちゃんの好きな相手はもっと違うクラブの男が良かったナ!ハム部とか!マイコン部とか!

オススメ度…80/100
無料動画の配信…なし
有料動画の配信…なし
ソフトのレンタル…なし
ソフトの販売…DVDあり

※追記
本作のヒロイン・朝霧陽子を演じられた鶴ひろみさんが、2017年11月16日に逝去されました。心からご冥福をお祈りいたします。

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