80年代最キュン青春ラブコメ『きまぐれオレンジ☆ロード』!
この作品の登場により《週刊少年ジャンプ》の人気は明らかにさらに加速し他誌をぶっちぎり!
トップを独走状態で、あの伝説の無敵黄金期に突入するのだ!
『きまぐれオレンジ☆ロード』。
それは80年代少年マンガ誌の頂点へと続いた勝利の道。
そんな『きまぐれオレンジ☆ロード』の連載後半で、恭介たちの街に「タレント・スカウト・キャラバン」がやってくる、お祭り感がスパークする にぎやかな話があった。
数週間に渡って掲載されたその長編エピソードを、上下2巻に分けてOVA化。
ステキに感動的な原作のストーリーをさらにブラッシュアップしてカタルシスをより高めた寺田憲史さんの脚色と、高田明美さんのキャラクターデザインを、けっして崩れぬハイクオリティで終始キープした作画がすばらしい!まどかさんが毎秒かわいい!
そんな間違いないダブル良作。
どっちも1本の作品としてきちんと見事に着地。
しかし基本的にはひとつながりのエピソードなのでどっちも同時に観よう!
『きまぐれオレンジ☆ロード 恋のステージHEART ON FIRE』
『春はアイドル』
■監督:吉永尚之
■1990年
■25分
恭介たちの街にタレント・スカウト・キャラバンがやってきた。
スーパーアイドルの早川ミツルもゲストとして登場することになり、みんなワクワクお祭り騒ぎ。
そんな中、追っかけから逃げてた早川ミツルと恭介が街角でごっつんこ!
いつもの「きまぐれオレンジ☆ロード SFシステム」が発動し、2人の魂が入れ替わってしまう。
外見がスーパーアイドルとなった恭介は、謎の美少女に強引に連れ去られてホテルへ。
一方、外見が恭介となったスーパースケコマシとして名高い早川ミツルは、まどかと出会ってしまい当然ほれぼれ。大胆に急接近を開始する!
「体が入れ替わってる間に、女ったらしアイドルのあいつが鮎川を…」と、恭介と一緒にいつも通りハラハラしまくる安定の極上ラブサスペンス展開。
そして、まどかの言葉がきっかけで、文字通り《本当の自分》に戻って「ただいま」した《早川和人》に、一途な元カノと一緒に「おかえりなさい」と思わずホロリ涙する、春の陽気のように暖かイイ話。
その元スケコマシが残していった「朝までつきあってもいいぜ」というキザセリフにつまづいてズッコケるオチもお見事!
ナイス原作脚色!
- オススメ度…75/100
- 無料動画の配信…Youtube
- 有料動画の配信…なし
- ソフトのレンタル…なし
- ソフトの販売…Blu-ray BOXに収録あり!
『スター誕生』
■監督:吉永尚之
■1990年
■25分
ついにタレント・スカウト・キャラバンが始まった。
まどかのイトコのバンドも出演予定だったが、ボーカルの女の子が病気でダウン!救急車で運ばれることに。
付き添うまどかに、やっとつかんだプロデビューのチャンスを逃したくないイトコのシュウは、こう告げる。
「もしも本番までに快復しなかったら…戻って来て、まどかが代わりに歌ってくれ!」と。
一方、恭介は「超能力」の秘密を見られてしまった早川ミツルに「昨日のことは何もなかったことにして欲しい。」と嘆願。
しかしミツルはこう答える。
「それはできない。全国ネットのステージで話す!」と。
恭介の運命は?
そして、バンドの演奏は本番に間に合うのか?
覚悟を決めた まどかは、会場に向かって街を走る!
とにかくこのエピソードは、寺田憲史さんのプロフェッショナルな脚色がすばらしい。
バンドものの必勝プロット「本番に間に合うかどうかサスペンス」を原作にプラス。
危機一髪のまどかを救うべく、切ない覚悟を決めて超能力を使う、『逆シャア』の時のアムロぐらいりりしい古谷徹さんの名演が光る、恭介の主人公らしい活躍により、ぎりぎりオン・ステージ!
ついに まどかがマイクを握ったバンド演奏の怒涛の如き熱いクライマックスを経ることで、あらかじめきちんとチラ見せしておいた早川ミツルとマネージャーの確執、イトコのシュウのプロデビューへの妄執などが清々しく氷塊。
「リスクを背負い、覚悟を決めて《ある告白》をしたミツルに一番にエールを送る!」という素敵な見せ場を、ステージの外にいる ひかるにまで用意してあげる細かい気配りっぷり。
ハイレベルな脚本、映像、演出、演技、演奏などが見事なハーモニーを奏でた、『きまぐれオレンジ☆ロード』のアニメ化作品、全エピソードの中でも、屈指の特大カタルシスを誇る名演OVA。
幻のシンガー鮎川まどかの「スター誕生」の瞬間を見逃すべからず!
- オススメ度…79/100
- 無料動画の配信…Youtube
- 有料動画の配信…なし
- ソフトのレンタル…なし
- ソフトの販売…Blu-ray BOXに収録あり!
※『きまぐれオレンジ☆ロード』のOVA一覧です(製作された順)↓