■監督:上村修
■1987年
■45分
「処女いりませんか?」
安アパート住まいのさえない童貞浪人生の部屋をとつぜん訪れ、マンガ史に残るあの有名なセリフを口にしたのはクラクラするよなカワイイ女子高生。
しかも彼女は、国や軍隊も動かせるマンガみたいな超大財閥の超お嬢様であった。
こうなりゃもう浪人の悩み苦しみなど チンカス同然。夢のような逆玉の輿。タイトルにいつわりなし!処女も…お金も…何もかも…みんなあげちゃう♡
80年代の童貞たちが登下校の道程で全員コッソリ勃ち読みしてた 弓月光(ゆづき ひかる)先生の大ヒットお色気コメディをOVA化。
均整のとれた肉感的なプロポーションの上に、少女マンガの遺伝子を宿したキラキラフェイスがのっかった、独特オンリー1な魅力を持つ弓月美少女を、かなり見事にアニメで再現。
ヒロイン・悠乃(ゆの)を演じたのが『ドリームハンター麗夢』の松井菜桜子さんなのも うれしいポイント。
原作同様必然の、でも最近のアイドル声優さんだったら絶対やってくれそうにない、大胆なエロシーンも、ガンガン演じて下さっている。この魅力には主人公・六郎ならずとも男子なら抗うことは無理!
原作にも、そしてなんと金子修介監督のにっかつ実写版にもあったが、空中に発射してティッシュを持った手で真剣白刃取り!…という、私は実際にチャレンジする勇気はない、あのアクロバットオナニーも再現。
また、ヒロイン・悠乃が締まりを良くするため、性器につなげたタイヤを引きずってロードワークする花電車特訓や、膣痙攣で合体したままの逃走劇など、アニメではもちろん、日活ロマンポルノでもあんまり見たことがないような珍ピンクシーンが全編マン開!
悠乃の「私…失神してみたいの!」というエクスタシー願望告白と共に、アイリーン&エリカの双子アイドルの歌が流れ出し、走り出した悠乃を六郎が少女マンガみたいにキラキラ追いかけるシーンは妙にアガる。
仲を引き裂かれキレた六郎が、悠乃奪還のため、ヘリや戦車が待ち受ける中、一人で突撃するという、アニメらしい派手なクライマックスも用意されており、45分の短さながらキチンと映画的興奮も味わえる作りになっている。
ところで、主人公の六郎は、お嬢様すぎて非常識だったり、常にアグレッシブにセックスをねだってくる悠乃に、カッとなって頭をポカンと殴ったり「一人でやってろ!」と暴言を吐いたりする。
しかし原作だと、ここぞという所ではちゃんと悠乃を思いやったり、謝ったり、いいトコあるじゃん的な主人公らしさを持っていた。
OVA版の六郎にはそれがほとんどないのはちょっとキツいかもしれない。
「何か1シーンだけでも根の優しさが垣間見える描写があれば良かったのかも…」とはちょっと思った。
しかし悠乃たんは「一人でやってろ!」と言われて、ションボリするどころかホントに一人でセッセと始めてしまうような大変頼もしい女性なので無問題!この天真爛漫なエロ天使に安心してクラクラふりまわされよう!
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