『サーキットエンジェル 決意のスターティング・グリッド』 女子高生ライダーがサーキットに降臨!

■監督:栃平吉和
■1987年
■45分

 

ヒロインのマリコは女子高生。寿司屋の娘。
出前の配達も250㏄のバイクでかっ飛ばしていく男勝りのライダー。

 

 

ある日、幼なじみたちとツーリング中、ライディングテクニックは凄いが性格も凄いねじ曲がってる金持ちボンボンライダーにからまれた上、その取り巻きに母の形見のお守りを奪われてしまう!
一ヵ月後、己のプライドを賭け、サーキットでボンボンとタイマンレース勝負をすることになったマリコ。
血のにじむような特訓の日々を経て今…決意のスターティング・グリッドに着く!

 

 

バリバリ伝説』『風を抜け!』など、いくつか作られた青春バイクものOVAの1本。
女子高生が主人公ということで、着替えや入浴シーンなどのお色気サービス、幼なじみとの恋愛模様などもチョイチョイはさみつつ「一度敗北してから、努力を重ね、リベンジに挑む」という王道ストーリーを激走!

 

 

スタートからテンションのギアを上げてくれる歌は元祖バラドルにして宇宙世紀一の歌姫・森口博子さんである。
歌だけでなく、ヒロインの友人・ヒロコ役で声優としても参加。あっけらかんとした陽性のキャラを初々しく好演、バラエティー番組同様、作品を明るくしてくれている。

 

個人的にニヤリ面白かったのはクライマックス。憎き相手とのサーキットを貸し切ってのタイマンレース。
ヒロインがピンチに陥った己を鼓舞すべく、地獄のトレーニングの日々を思い出すのだが、それがバイオモンスター相手に激闘を繰り広げる女子プロレスラー『ウォナビーズ』もビックリのハード極まりない筋トレばっかりで、あんまりそんなにはバイクと関係ないような気がするんである…

 

 

勝負に向けて教えを請うた「昔は一流ライダー、今は寡黙な喫茶店のマスター」というワケありキャラの「レースは体力!」という方針によるトレーニングなのだが、ほんのちょっとぐらいライディングテクニックの具体的な指導があっても…

 

…と、大変失礼ながらちょっとニヤニヤしてしまったのですが、それはともかく「女子高生ライダーがサーキットに降臨!」という なかなかめずらしい さわやか青春バイクストーリーです。

 

  • オススメ度…48/100
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