■監督:?
■1985年
■30分
美少女アニメの偉大なる始祖の果実『くりいむレモン』。
「あの甘酸っぺえ大ヒットシリーズに続け~い!」と景気よく作られまくり、質はともかく実りまくった数多き80年代エロOVA。
その中でも脱力フニャチン必至!問題の1本!
それがこの『キャッツ愛 ミルキィギャル』である。
80年代当時、すべてのアニメ&マンガファンがハートを盗まれたドロボー美人三姉妹『キャッツ♥アイ』。
この北条司先生の大ヒット作のタイトルを公然とドロボーしているので、当然「パロディっぽい作品なのかな?」と思ったら髪の毛1本すらかすめ盗ろうともしない気持ちの良いほどの無関係っぷり。
「キャッツ・アイだけに、この3人娘は姉妹なのかな…?」とも思ったのだが、ただの同級生のもよう。
しかもジャケット裏の説明を読んでわかったのだが、全員「中学生」とのこと。ズコー!
せめて「高校生にしとこう」と誰か言わなかったのか?イカす。
ちなみに甘酸っぺえ題材のマンガやアニメで、作品名の中に含まれる「恋」とか「愛」とかのフォントの一部を「♥マーク」に変えて、キュート&チャーミングな雰囲気を絶妙に演出したタイトルロゴを、昔も今も変わらずよく見かけると思う。
それでは本作『キャッツ愛』のタイトルロゴはどうであろうか?
雑。
なんかもう「愛」というフォントのいったいどの部分を「♥マーク」にしたかったのかよくわからない、大きさも場所も完璧に適当きわまりない、雑なタイトルロゴデザイン。
ちなみに「ミルキイギャル①」というサブタイトルが付けられているが「②」が作られることはなかったもよう。雑。
それはともかく、この「ミルキイギャル」を名乗る3人娘が「夜の12時までに一番カッコイイ男の子を連れてきたら勝ち!」という「シンデレラ・ゲーム」なるものにチャレンジし(ただのヤリマンの逆ナン)、微妙なルックスの男を引っかけ、それぞれがセックスに興じる様を微妙な作画でえんえん描き、それをひたすらカットバックで見せ、そこに「♪プペペぺ~ン プぺ~ン プペペぺ~ン♪」と、ファミコン世代もビックリのヘナチョコ電子音がえんえんと流れるのである。
しかも30分弱の作品なのになぜか同じシーンの使い回しが妙に多いという省エネ仕様。
声優さん(特に男キャラ)も「スタジオで事務かなんかやってた人とか、廊下歩いてた人を適当に引っぱってきたのでは?」というような、感情がまったくこもっていない素人モノの醍醐味が味わえる迷演技。
なのに「近藤~~です!」とか昭和ギャグを無駄にブッこんでくるのでサブイボ必至。猛暑に最適。
前述したように作画も微妙なのでエロシーンの実用度は低め。
その上、合体中のヒロインのアヘ顔をオーバーラップで見せるも、先ほどの寒い男性キャラ「近藤」の「尻」とちょうど重なって怒涛の3重アゴに見えてしまったり、ここでもリビドー瞬殺の雑さが大胆に炸裂!
そしてフニャチン片手にションボリ観てたら突如訪れる「驚愕のオチ」にも「ワシは…いったい何をしとったんじゃろう…」と夢から覚めたような気分になること必至。
この、抜かずして賢者タイムが味わえる稀有なお色気アニメを見逃すな!プペペぺ~ン♪
- オススメ度…40/100(ある意味オススメ度満点かも?)
- 無料動画の配信…MUCHOHENTAI
- 有料動画の配信…なし
- ソフトのレンタル…なし
- ソフトの販売…中古のVHS