■監督：板野一郎
■1987年
■60分
ヒョウのマスクをかぶったマッチョなナイスガイ男子高生と、彼にとりついた異世界の最強魔導士と、空手部員たちと、その空手部の主将と、ヤンキー軍団と、彼らと合体したグチョグチョモンスターと、ロン毛の美魔剣士と、邪悪な妖精と、それに乗っ取られた内気な美少女と、空手使いのヒロインと、クマの着ぐるみと、宇宙刑事が、みんなで、高校で、すごい戦う話。
「なんじゃそりゃ！」と、思われるかもしれませんが、ホントにそーゆー話！
まさにバトルロイヤルハイスクール！
タイトルにいつわりなし！
原作は徳間書店の『月刊少年キャプテン』に連載されていたマンガ。
描かれたのは、強力な作家たちがシノギをけずる80年代エログロSFバイオレンスという魔獣最前線で、鍛え抜かれたペンの腕を豪快に振るっておられた来留間 慎一（くるま しんいち）先生である。
この、肉体と科学と超能力と魔力が激しくスパークし、血しぶき内臓がキモち良く豪快に飛び散る夢のようなハイスクールライフを描いた全4巻の、2巻ぐらいまでをOVA化。
（ちなみに上記のように「まじん」の「じん」は「神」ではなく「神」と「人」を合体させた こだわりの字なのですが、変換できませんでした。ご了承を）
監督は、宇宙戦艦のコクピットが屠殺場と化す『メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い 』や、チビッ子の首がチョンパされたりする地獄のような神OVA『バイオレンスジャック 地獄街』などで、サーカスだけじゃなく、バイオレンスでも、そのパワフルゴア描写で80年代アニメ界をジャックした板野一郎さん。
本作でも血肉の華が校内のあちこちに、花壇じゃなくても満開！
もちろんアクションもキレッキレ！
輝くように美しいキャラクターデザイン＆作画監督をなさったのは結城信輝さん。
そして、美乳職人・うるし原智志さんや、後にアニメ史の新世紀を切り開くことになる庵野秀明さんも参加。
しかも音楽は鷺巣詩郎さんで、エンディング曲は松本孝弘さんが担当…という何か凄いことに。
各界の魔神の皆さまが集結してバトルロイヤル！必殺スキルを炸裂させまくった、血まみれ見どころまみれの作品になっている。
特に、怪物に取り込まれて爆裂した美少女の肉体を、主人公が魔力で再生させるシーンのグロ美しさや、『寄生獣』より１年早い「ファッ！バツン！」な お食事シーンは必見。
グロテスクなシーンが満載ではあるが、基本的にノリが明るい学園モノなのも お気楽に観れて良い。
この、80年代OVAっぽさ満点のカオスなバトルロイヤル！
ぜひ ご観戦を！
