セーラー服美少女 パンチラ 水着 百合 ロリ
宇宙戦艦 合体ロボ バトルスーツ ミサイル
パロディー ギャグ アクション ラブストーリー
なんかちょっとエックスビデオのタグ表示みたいになってしまったが、この中のどれか一つにでもピンときたアニメ好きな方はぜひ!つまりみんなぜひ!
B級SF美少女アクション感はじけまくるオススメ度A級作品、それが「プロジェクトA子」だ。
押井守さん監督のTVシリーズ「うる星やつら」で大活躍しておられたスタッフを中心に、貞本義行さん、前田真宏さん、摩砂雪さんなど、後の新世紀で超ビッグネームになられる方々もフル動員。ヘンとヘンを集めてもっとヘンにしましょスピリット全開で全部で4本作られた。(番外編も入れると5本)
そして、押井守さんの激ムズ映画と違っていつもどれもお話はかんたん!
怪力スーパーガール・A子と、メカ博士優等生・B子が、天真爛漫の権化のようなC子を奪い合い、最終的にいつも世界規模のハチャメチャ大騒ぎになる!…という展開。
タイトルの元ネタはもちろんジャッキーチェンの「プロジェクトA」。
ふざけたタイトルに恥じぬよう、スタッフの皆さんが一丸となり、最初から最後まで全力全開で遊び倒したようなパワフルな作品。
80年代の風俗描写やパロディーも満載。
A子たちの担任の亜弓先生は色違いクリィミーマミだし、モブシーンには他の作品のあの人この人が隠れキャラ的に山盛りチラリ登場。
「あっ!今、シロツグとリイクニがいた!気づいたッ!?」などと思わず自慢して、マジメ映画にしか興味のない賢い人たちに白い目で見られるので注意されたしの「80年代アニメ版ウォーリーを探せ」みたいなにぎやかなことになっている。
ちなみに私が気づいたのは以下のキャラたちである。みんなは気づいたッ!?
宮崎駿さんはこの作品のことを「志が低い」と観もせずブー垂れておられたらしいが、もし観たらきっともっとブー垂れてたろうなっていうぐらい志が高い。「なんか最近、暗い小難しいマジメアニメばっか!ぶっ壊してやる!」という若い気概に満ちている。
私は宮崎アニメも未来少年コナンの頃からギガント好きだが、こちらも好きだ。色んなアニメがあっていい。美少女は青い服で蟲を愛ずるだけじゃなく、セーラー服でロボットにドロップキックしたっていい。
セーラー服姿のA子が、太ももをドッキリチラ見せしつつアスファルトを砕いて走る破壊力満点なこの作品のポスターが、当時のアニメファンの心のVHSテープにはきっとシッカリと録画されているはず。
何せこのポスター、当時のアニメイトとかビデオレンタル屋とかワシ界隈オタク界隈にはいたるところに貼られまくっていたものだ。
誰がどんなに文句言おうとも、間違いなく80年代の日本アニメを代表する1作!
ところで私は「プロジェクトA子」はすべてOVAなのかと思いこんでいた。
違った。
1作目は劇場用アニメで、2作目以降がOVAとして作られていったとのこと。
しかしここでは、OVAではない1作目もまとめて紹介させて頂く。
『プロジェクトA子 劇場版+OVA版』
プロジェクトA子(劇場公開作品)
■監督:西島克彦
■1986年
■83分
「AKIRA」もビックリの本格SF感みなぎる隕石落下シーンから始まり、明るい学園モノに変わる落差がイカす。
ちょっと設定が説明不足だったり、「ラストであの2人も、乞食じゃなくて幸せになってたほうが多幸感があったんじゃないかな…?」とかチョイチョイ思ったりもするのですが、そんな細かいことは蹴散らすほどパワフル!1作目にしてやっぱりこれが1番面白い!
特に、たび重なるB子の妨害についに頭に来たA子が、怪力を宿した己の肉体一つで、ロボット軍団を粉砕していく神作画シーンは「やっぱり80年代の日本のアニメってナウい。イカす。」とあらためて思った。
プロジェクトA子2 大徳寺財閥の陰謀
■監督:森山ゆうじ
■1987年
■48分
ここからはOVAでのリリース。
冒頭からプロジェクトA子名物「C子との手つなぎ登校シーン」が、背景がグングン動く躍動感あふれる気合の入った作画で炸裂。学校に行くのが憂鬱でアニメばっか観てた私のような人も思わずアガること間違いなし。
A子とB子のC子の奪い合いに他キャラの思惑もからみ、最終的に街を巻き込む大バトルに発展してしまうハチャメチャ定番展開を安心してワクワク楽しもう!
また2作目にして何気に水着サービス回でもある。
A子が水着に着替える様子を、引きの絵で妙にジックリていねいに描いたシーンがあり「女の人ってこういう風に水着に着替えるんかのう…」と女子更衣室をのぞく中学生男子の目できっとジーっと見入ってしまうだろう!
プロジェクトA子3 シンデレラ・ラプソディ
■監督:森山ゆうじ
■1988年
■45分
ロリ百合度高めないつもとは違い、めずらしく美少年キャラが登場。A子のゆれる恋心が描かれる。
脚本をシリーズで初めて女性(川崎智子さん)が担当なさっており、その乙女心が炸裂したロマンチックな回…かと思いきや最後はやっぱりちゃんとハチャメチャになるので安心されたし。
むしろレモンエンジェルや、テーマソングを担当した当時の人気デュオBaBeのお二人が作中にも登場して「べ~ブ!」とブチかましたりとお遊び度は高い。若いみなさんは観ても「I don’t know!」と叫ぶこと間違いなし。
そして何といってもクライマックス。
招集を受けたキャラたちが、ある者はバトルスーツ、ある者はロボット…と様々なお気に入りスタイルで出撃していくシーン。
ストーリー的にはちょっと「?」かもしれないが私的には全然OK!
最近の映画を例にあげて言うならば「レディ・プレイヤー1」のクライマックス「僕はガンダムで行く!」にも似た、アガッたオタクのコスプレ総進撃的な高揚感満点だ!
ワシはあのカッチョいい変形合体大張ロボットで行く!
プロジェクトA子 完結編
■監督:もりやまゆうじ
■1989年
■53分
シリーズ完結編。
この後、番外編が1本作られるがいったんここで終わり。
イラクで発見された謎の石像、銀河の彼方から飛来する無数の宇宙艦隊、亜弓先生のお見合い話、C子の取り合い、美少年・K君の取り合い、そしてなんとクトゥルー神話までぶっこんで物語が展開!
このムチャクチャな話、いったいどうやって着地させるのか?怒るか、笑うか、あきれるか?
プロジェクトの結末はぜひ自分の目で見届けよう!