■ナマケモノが見てた
■監督:永丘昭典
■1988年
■30分
■ナマケモノが見てた2 動物村の逆襲
■監督:永丘昭典
■1989年
■30分
原作は、村上たかし先生の動物ギャグマンガ。
80年代に《ヤングジャンプ》に連載され、デビュー作にして大ヒット!
当時、私のクラスにも熱狂しているファンがおり、みんなに貸しまくってくれていた。
コアラ…アライグマ…レッサーパンダなどなど…
女子のみなさんもギュッと抱きしめてくれそうな大変かわいいアニマルキャラたち!…が、背伸びしたい童貞男子の休憩時間ばりに下ネタや毒のあるネタをバンバン噴射!
そのせいか、動物マンガなのにもっぱら男子の間での回し読み率が高かったと思う。
そして、それを描いておられる村上たかし先生が京都大学出身の超高学歴であるということに、大学進学どころかテストのたびに留年の恐怖にさらされていた私はもちろん、みんな驚いていた。
村上たかし先生は、90年代の深夜バラエティー番組「EXテレビ」で、「お笑いマンガ道場」的な企画をやった時に、ご出演されていたのをたしか観た記憶がある。
蛭子能収さん、戸川純さん、円広志さん…個性の塊のような方々と並んで座り、高学歴をまったく鼻にかけないマイルドな物腰と回答で番組を盛り上げ、ときおりさすがな知識の豊富さをかんじさせるインテリジェンスなオチで司会の上岡龍太郎さんをうならせておられた。
また「何かおもしろいことやろう!」と映像制作サークルを立ち上げ、まさかのマンガ内でメンバー募集!連載漫画で私的告知!
そしてバンドブームを巻き起こした「いかすバンド天国」(通称イカ天)の後、鳴り物入りで始まった「えびぞり巨匠天国」(通称エビ天)に、映像作品を出品なさっていたのを拝見した記憶がある。
「おもしろいこと」のために枠をぶち破り、若々しく自由にエネルギッシュに活動なさっている姿がとてもステキであった。
そんな村上先生の代表作のアニメ化!
さまざまな動物の生態をオチに使った極上のネタが「たべっ子どうぶつ」や「コアラのマーチ」ばりにギッシリ詰め込まれた原作の中から、特にイキのいいのをピックアップ!
笑いのショートパンチを吉本新喜劇ばりに連打!
そして、さもありなん!声優には太平サブロー・シローさんや、島田洋七さんなどの芸人さんを起用!皆さんメッチャうまい!見事なハマりっぷり!
ナレーションは久米明さん!シブい!
音楽は山本正之さん!パート2のエンディングでは歌唱も担当、編曲は田中公平さんという豪華さ!
けものフレンズたちがドッタンバッタン大騒ぎな、大変にぎやかな動物村になっております!
令和よ!これが昭和のジャパリパークだ!
えッ!?全然ちがう?