『ラブ・ポジション ハレー伝説』 カオスな宇宙「80年代アニメ界」においても めずらしい彗星タイアップOVA!

■井内秀治
■1985年
■93分

 

ベトナム戦争に従軍する兵士・ロバートはジャングルの遺跡で、謎の美少女・ラミーナと出会う。
肩に小鳥が止まるぐらいピュアなラミーナ。
ロバートと彼女は魅かれ合うようになるが、ベトコンの襲撃で離ればなれになってしまう。

 

 

時は流れ、ハレー彗星の地球接近の年。
ロバートの息子・スバルは、彗星から落下した隕石の調査のためベトナムへ。
そこで出会ったのは…若き日に父が出会った、そしてその頃とまったく容姿の変わらぬ美しいままのラミーナであった!
彼女はいったい何者なのか?
そして時を同じくして、はるか彼方アメリカからラミーナたちに迫りくる狂暴な影があった!

 

 

手塚治虫先生が原作のOVA。
しかし原作となるマンガはなく、脚本は辻真先さん。
この『ラブ・ポジション』における手塚先生のポジションは、あくまで原案ということなのだろうか?
そして、なんとこの作品。
1986年のハレー彗星の接近に合わせて作られたそうなのである。
何でもありのカオスな宇宙「80年代アニメ界」においても凄いめずらしい彗星タイアップOVA!

 

ちなみにこの時のハレー彗星の接近。
私は青春ど真ん中で、世間も大騒ぎだったはずなのに、なぜかまったく記憶にない!UFOにさらわれた人ぐらい記憶にない!たぶんファミコンとアニメにしか興味がなかったのだろう。この作品のポスターや、ヒロイン・ラミーナたんのピュア&グフフ♥なイラストが、あちこちのアニメ雑誌に載りまくっていたのだけは覚えている。

 

 

 

そう!グフフ!
私はチビッ子の頃から、手塚先生の描く女性キャラに尋常ならざるお色気をビンビン感じてしまう勃ち。
そしてこの『ラブ・ポジション ハレー伝説』は、『奇子』『千夜一夜物語』などの大人向けエロス度高めなグフフなピンク手塚作品だと思っていたのである。

 

観たら全然ちがった。
ラミーナたんは全然エロヒロインではなく、純粋無垢で子供のような一途なひたむきさも持つ、犯すべからざる美しき妖精、天使であった。
「この『ラブ・ポジション』ゆうアニメ。たぶん ばりエロいけえ、大切な女の人と観よったら、チン・ポジションに気をつけにゃあいけんわい!グフフ!」と観始めた自分を心底恥じた。大切な女の人がいないのも当たり前だと思った。

 

そのラミーナを演じたのは、演歌歌手に転向される前の長山洋子さんである。
おそらく声優は初挑戦だったのではないだろうか?その初々しさが、言葉を覚えたての子供のような無垢なエトランゼ・ラミーナにピッタリであった。
ベトナムの地。またたく星の中を彗星が走り、美しい森の向こうでは戦火が燃える夜。
岩場にロバートと2人肩を並べて座り、ラミーナの吹くハーモニカの音色が長山洋子さんの歌声に変わり、二人が結ばれていくシーンは、本編屈指の胸にせまる名場面だ。

 

 

ちょっとアクションがモッサリしていたり、ナウいデスコのシーンがイカす私から観るとイモく感じたり、主人王の彼女がラスト近くまでロクなもんじゃなかったり、迫りくる敵が設定的に何かしら脅威のミラクル宇宙パワーのようなもので襲ってきてもいいと思うが、けっこう怪力オンリーな狂ったプロレスラーみたいだったりするが、ラミーナたんがかわいい。
枯葉剤による死の荒野をも優しいミラクルパワーで緑に還した癒し系ヒロイン・ラミーナたんに みんなも癒されよう!

 

 

  • オススメ度…63/100
  • 無料動画の配信…Youtube
  • 有料動画の配信…なし
  • ソフトのレンタル…なし
  • ソフトの販売…中古のVHSとかLDがたまに…ない!ハレー彗星ぐらいたまにしかない!