『湘南爆走族7 スポ根マッド・スペシャル』東映Vアニメ・1周年記念作品にふさわしいお祭り!

■監督:西沢信孝
■1991年
■59分

 

ツッパリの皆さんはもちろん、ツッパリが怖いシャバいワシ界隈のみんなも、読めばニッコリ、全員爆笑、『湘南爆走族』!
少年キングの『湘爆』はもちろん、少年サンデーにも『ちょっとヨロシク!』して、80年代にぶりばり大ブレイクした吉田聡先生のギャグ漫画家としての才能たるや!

 

 

「ツッパリのマンガなんて楽しんでたまるか!」なんてシャバいツッパリ心は秒殺!気づけば至福の表情でひたすらページをめくりまくるしかない、抗いがたい凄まじいパワーであった。

 

そんな『笑爆』もとい『湘爆』のOVA第7弾が本作『湘南爆走族7 スポ根マッド・スペシャル』である。

 

 

湘南の朝。
秀才タイプのメガネっ娘、手芸部副部長の津山さんがなぜかランニングに励む姿があった。

 

 

その上、「打倒!湘爆!」に燃える地獄の軍団の総長、権田のバイト先のアイスクリーム屋に新人としてなぜか入店。聞けば「ある理由」で少しお金が欲しいとのこと。

 

 

その頃、江口たち湘爆はちょっとした「好みの不一致」が、だせえ口ゲンカに発展、仲がギスギス。
数日後に迫った体育祭の、天文学的犠牲者数を刻んできた「あの競技」で決着をつけることになった。
脱走者続出、血で血を洗う大活劇の始まりである…

 

 

いったい津山さんの謎の行動のワケは何だったのか?
そして湘爆5人のチーム仲はどうなってしまうのか?

 

 

原作のシリアス回を軸にストーリーを展開させてきた今までとはちょっと趣を変え、ギャグ要素を爆増しした、サブタイトル通りのマッドなスペシャル!

 

7巻収録、前後編構成のパワフルな運動回「力まかせの体育祭」、江口の部長クビ騒動と仲直りが清々しい「手芸部の部長はだれ?」

 

 

10巻収録、湘爆のなんちゃって解散危機「BAD TUNIG」

 

 

15巻収録、津山さんのおかしな接客にさすがの権田もタジタジの「アイスクリームでLOVE KNOT!」などなど…

 

 

全16巻のあちこちから原作ファン思い出し大笑い必至のエピソードを切り取り、手芸のえっちゃんもビックリの器用さで見事にまつり縫い!
「東映Vアニメ・1周年記念作品」にふさわしい、シリーズの中でも特にお祭り感の高い、にぎやかな異色の一作に仕上がっている。

 

 

シリアスもギャグもいける塩沢兼人さんと鶴ひろみさんの、超一流声優スキルのはじけっぷりも今まで以上に激しく楽しく、見ごたえ聞きごたえ満点!

 

 

そして大爆笑の連続プログラムの後には、「権田主任」の粋なはからいに、津山さんと一緒にニッコリ感謝の、ロマンチックな後夜祭が待っている。

 

 

津山さん曰く

夕暮れの海を歩く男女。
きっと写真とか映画ではありふれた見なれた場面だけど
実際にやってみたら最高だってこと知ってる人、少ないと思う。

そんな場面もちろんやったことない、ヒエラルキーの底辺をはいずりまわる場面しか出番がない軍団の総長みたいだった私でも、なぜか「なんかすげえ懐かしい時間が戻ってきたような」、切なくも幸せな余韻に静かに包まれてしまう、不思議にエモーショナルなエンディングにしみじみ酔おう!

 

 

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湘爆のスピンオフ。全2巻。江口たちと同じ時代、場所で青春を過ごす、ツッパリではないフツー男子たちの日常