「湘南爆走族」 ヤンキー度ゼロの全然つっぱらかってない私も夢中で読んでた湘爆

■監督:西沢信孝ほか

80年代。吉田聡先生の「湘南爆走族」の人気は凄かった。熱かった。
単行本の最新巻は即日完売。買いあぶれた子が本屋のレジで「湘爆ありますかっ!?」と必死の形相で店員さんにせまってる光景をチョイチョイ見かけた。

ヤンキー度ゼロだった私も、その面白さに夢中になった。当然、全巻コンプリート。ノリノリ感炸裂のギャグと、たまに挿入されるシリアスエピソードの最高にドラマティックな展開にすっかり魅了された。

人気作だから当然のOVA化。完結編まで下記の全12作が制作された。(各話とも50分弱である)

「湘南爆走族-残された走り屋たち-」(1986年製作)
「湘南爆走族II 1/5 LONELY NIGHT」(1987年製作)
「湘南爆走族III 10オンスの絆」(1987年製作)
「湘南爆走族4 ハリケーン・ライダーズ」(1988年製作)
「湘南爆走族5 青ざめた暁」(1989年製作)
「湘南爆走族6 GT380ヒストリー」(1990年製作)
「湘南爆走族7 スポ根マッド・スペシャル」(1991年製作)
「湘南爆走族8 赤い星の伝説」(1992年製作)
「湘南爆走族9 俺とお前のGOOD LUCK!」(1993年製作)
「湘南爆走族10 FROM SAMANTHA」(1995年製作)
「湘南爆走族11 喧嘩の花咲く修学旅行」(1996年製作)
「湘南爆走族12 完結篇 桜吹雪の卒業式」(1999年製作)

しかし第1作目で(わたし的には)問題発生。
主人公の江口の声を「ツッパリつながり」ということなのか、横浜銀蠅の翔さんにやらせてしまったんである!
そんなのボクサーつながりで矢吹ジョーの声を具師堅さんにやらせるっちゅねーレベルの暴挙。逆に翔さんにもちょっと気の毒なぐらいである。
ブッちめられるのを承知で申し上げると、ストーリーは原作通り凄くいいのに、セリフが転げまわりたくなるような赤面クオリティーになっていた。

ちなみに広島ではこの第一作目が、ある日、なぜか、ゴールデンタイムにテレビ放送された。
翌日、湘爆ファンのヤンキーのK君が
「きのう、テレビで湘爆のアニメやっとったんじゃが…なんか違うんよのう…」
とムズい期末テストの最中みたいに小首をかしげていたのを覚えている…

評判が微妙だったのか2作目では声優変更。1作目で石川アキラを演じておられた塩沢兼人さんが江口役を襲名され、さすがのピッタリであった。良かった。
(ちなみに翔さんは実写版の「湘爆」で権田くんを演じておられた。これはハマリ役でとても良かった。作品自体もさわやか青春モノとして秀作だったと思う。)

とはいえ1作目も駄作ではない。他のどの巻を手に取ってもハズレのない秀作ぞろい。
原作のエピソードがとんでもなく優れており、それをチョイス&ミックスした作りなのでそんな変なデキには成りようもないのだ。
途中でタイアップ感全開バリバリな歌が2曲ぐらい挿入される作りなのだが、使い方が巧みなのでキチンとアガるし、イヤな感じは全くしない。

個人的には、原作でアキラの暴走シーンに戦慄した「1/5ロンリーナイト」と、シリアスエピソードの最高傑作「青ざめた暁」がオススメ!特攻シーンでかかるラウドネスの歌も燃えるぞ!

広告


フォローする