『力王 RIKI-OH VIOLENCE2 滅びの子』ゴア・マッチョ・バイオレンス第2弾!

■監督:出崎哲
■1990年
■48分

 

「お前の悪業(カルマ)は俺が地獄へ運んでやる!」
あまたの実力あふれる修羅のごとき男たちが、生き残りをかけ日々シノギをけずる劇画界。
その恐るべきリングで長きに渡りタフに剛腕をふるい続ける巨匠、猿渡哲也先生のゴア・マッチョ・バイオレンスのOVA第二弾!いや!VIOLENCE2!

 

 

物語は前回の続き。
看守が囚人をミンチにしてオカズに出すような気ちがいプリズンの壁に、力を込めたグーパンチで大穴を開けて自主出所した力王。
幼き日に行き別れた弟を探すべく「岬」と呼ばれる地に向かう。
しかし、そこはあの気ちがいプリズンが保育園に思えるぐらいのさらに気ちがいな暴力の地であった!
「岬」を中心として進行しつつある、ナチスもドン引きの恐るべき「神の計画」とは?
また、すべてを裏であやつる「十二家族」とは?
謎と陰謀が渦巻く中、力王はついに弟と再会を果たすが…

 

 

この「VIOLENCE2」では、バイオレンスかつミステリアスな力王の秘められた過去が少し明かされる。
幼き日の弟との別れのシーンは、チビッ子の頃、かくれんぼの鬼をしていて「もーいーかーい?」とか言ってる間に、ニヤニヤ示し合わせた他のみんなに帰られてしまい、冬の公園に一人ポツンと置き去りにされた過去を持つ私は「泣いても、もーいーかーい?」と胸がつぶれるほど切なかった。

 

そんな哀しみを怒りに変え、マッチョな鉄雄みたいなおそるべきサイキックソルジャーとなって大暴れする力王の弟、那智。

 

 

また、ミヤコさまみたいな霊能力を持つ謎のイタコオババや、呼吸で顔面のメタルパーツが曇る細かい描写が素晴らしいロボ、またまた「キチガイに刃物!ベガに妖刀!」ぐらい危ない、岬のボスキャラ、鷲崎などなど、個性的なキャラたちが楽しい。

 

 

ちなみにこの鷲崎、原作ではホントに途中で気が狂ってしまい、OVA版でもチョイ見せされていたが、顔の両側に角のように懐中電灯をおっ立てた大量猟奇殺人鬼の正装、都井睦夫コーデで大暴れ!
狂気の雄たけびは「ファーへへへへ!」だ!

 

 

そんなアクの強い悪役たちと力王との激突バイオレンスが「これでもか!」と連続で描かれ、アニメ版『北斗の拳』でもおなじみのアニメーター、須田正己さんも作画に参加なさっておられるのでYOUはショックまちがいなし!

 

 

ただ、原作の3巻から5巻のエピソードを48分にまとめるため、切り捨てたキャラ、エピソード、シーンなどもあり、当然しかたないとは思うものの、個人的には少し物足りないところもあった。
例えば原作だと「首輪を欲しがる狼がどこにいる!」と落合信彦スピリット全開で全然言うこと聞かない力王を縛るため、手術で腹部に埋め込まれたリモコンで作動する激痛装置を、鎌で自分の腹を切り裂き、グニョグニョと手づかみで取り出し、金網を破って針金をのばし、糸のかわりにして傷口を縫合!2頭のライオンとコロシアムのリングで戦いながら…という「アンタ何言ってんの?」と思われるかもしれない、ちょっとどうかしてるモノ凄いシーンがあるが、OVA版にはない。
これは個人的にはちょっと物足りなかった。
ナヌ!?
「そんな地獄のようなゴアシーン観たがるなんて、あんた気が狂ってるよ。」ですと!?
ファーへへへへ!

 

  • オススメ度…64/100
  • 無料動画の配信…Youtube
  • 有料動画の配信…なし
  • ソフトのレンタル…なし
  • ソフトの販売…中古のVHS