『力王 RIKI-OH 等括地獄』 伝説のカルト実写映画にもなったバイオレンス劇画のOVA!

■監督:出崎哲
■1989年
■45分

 

恐慌により人心は荒み、やがて来たるべき大災厄の予感に震える近未来の日本。
すべての国営事業は民営化。
刑務所も「刑務所産業」略して「JP」と呼ばれ(JTみたいに言うな)、囚人を使い捨ての奴隷のごとく使って利権をすするブラック経営陣が何でもやりたい放題!
悪徳と暴力が支配するそんな地獄の吹き溜まりに、手に六芒星の傷を持つ、謎の怪力男子《力王》が入所!

 

「首輪を欲しがる狼がどこにいる!」と、けして暴力にひるまず、何物にも縛られず、次々に襲い掛かる悪党を木っ端みじんに粉砕!『北斗の拳』ともタイマン上等の血肉の華を咲かせる!
殺しの決めゼリフは「お前のカルマは俺が地獄へ運んでやる。往生しな!」だ!
果たして力王とは何者なのか?そして彼の真の目的とは…?

 

 

何せ目次を見て頂いてわかるように毎回の話数が「その1」「その2」とかじゃなくて「VIOLENCE1」という風に表記されるのである。

 

 

そしてその通り、「かんなで顔面けずり」や「アゴを突き抜け口からゲンコツ飛び出しアッパー」などなど、毎回毎回『バイオレンスジャック』も真っ青のバラエティーに富んだバイオレンスが炸裂!

 

 

本サイトは《80年代OVA》を紹介する場ではあるが、猿渡哲也先生のこのうれしいやりすぎバイオレンス巨編の映像化作品を語る上で、やはりあの作品を避けて通ることはできないであろう。
香港で映画化された『実写版 力王』である。

 

 

もはや伝説。
今さら私が言うまでもない、ハイパー・ゴア・カンフー・アクション・バイオレンス・スプラッターの金字塔的カルト作品だ。
未見の方のために、見どころをまとめた映像がYoutubeにあったので載せておく。
原作は先述したモノ凄いバイオレンスがまだまだ序の口で、他にも「切腹して飛び出した腸で首絞め!」「切断された手の健、ひとりで繋げるもん!」など劇中登場の悪モノキャラたちならずともドン引き必至のシーンが毎回景気よく炸裂する。

 

 

しかしこの香港映画版『力王』、驚くべきことにこれらのグロバイオレンスをホントに全部、丁寧に、心をこめて実写で再現してるんである!
特にクライマックスのあのミンチマシーンのシーンの完全に振り切った凄さときたらもう…
猿渡先生はインタビューで「見て気分が悪くなりました」と言っておられたようですが、先生の原作をラン・ナイチョイ監督が愛を込めて凄い情熱で忠実に誠実に再現しようとした結果だと思います…
グロ耐性が全然ない方はマジで閲覧大注意ですが、昨今だとイタリア発のバイオレンス・スプラッター職人集団《ネクロストーム》が巻き起こしている嵐に喜んで巻き込まれまくっているようなイカす方は、後で絶対Amazonでポチってしまうだろう!(なんかDVDがめっちゃ安いし)

 

The Best of Riki-OH

 

そして日本で作られていたOVA版であるが、正直なところ実写版にヤラれた後では、ちょっと物足りない感は否めない。
見どころであるはずのゴア描写がほとんど寸止め表現になっているのである。
あの腐れボンボンも出てこないし、その父親であるラスボス所長のフリーザもビックリの戦闘体形へのトランスフォームもない。(実写版ではあり!マジでビックリ!)

 

 

しかしなんか食い足りないのは、あの実写版が特別に豪華ゴアフルコース過ぎたせいで、出崎哲さんが監督なさったこのOVA版も充分に満腹なデキ。
さかもとえいぞうさんが歌うエンディングも作品世界にマッチしててカッチョいいですゾ!

 

 

  • オススメ度…62/100
  • 無料動画の配信…youtube
  • 有料動画の配信…なし
  • ソフトのレンタル…なし
  • ソフトの販売…中古のVHS