「火の鳥 宇宙編」 残酷で神々しい。上質のSFミステリー

■監督:川尻善昭
■1987年 ■48分

火の鳥 宇宙編

手塚治虫先生の、ビビるほどスケールのでかい「火の鳥」シリーズ。
その中から「宇宙編」をアニメ化。

長期航行中の宇宙船が事故でクラッシュ。
コールドスリープから目覚めた乗組員たちが見たのは、航行管理の当番で一人起きていたマキムラの死体と「ボクハ コロサレル」というダイイングメッセージだった。
残された4人は、棺桶サイズのポッドにそれぞれ乗り込み、航行不能となった宇宙船から脱出。地球帰還の一縷の望みを抱き、宇宙空間を漂流する。
しかし…彼らの後ろから何かついてくるものが…
それは、死んだはずのマキムラの脱出ポッドだった!

…という興味深すぎる、謎知りたくなりすぎる上質のSFミステリーが展開。
監督は迷わず買いの神OVA「妖獣都市」の川尻善昭さん。
本作もさすが!赤と青と黒の特徴的な色使いが美しい。ちょっと劇画チックな川尻版猿田、百鬼丸たちも独特な魅力。

すべての謎が解け、人間の業がむき出しになる冷徹かつ神々しいラストに、鑑賞後しばし無言になること間違い無しの良作。

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