■監督:湖川友謙
■1985年
■57分
《聖戦士ダンバイン》《戦闘メカ ザブングル》などのキャラクターデザイン&作画でおなじみ、アニメ界の聖戦士こと湖川友謙さん。
その湖川さんが率いた神作画集団「有限会社ビーボォー」が《COOL COOL BYE》の前年に送り出したOVA。
「世界のゆがみを正すため北へ向かえ」という父の遺言を受け、青年リッドは1人旅立つ。
ファミコンのRPGのように仲間と出会い、さまざまな試練を乗り越え、ついに彼がたどり着いたエンディングとは…?
原作・脚本・監督・絵コンテ・キャラクターデザイン・作画監督のすべてを湖川さんが担当されたファンタジー作品。
湖川キャラ独特のバネがビンビンに効いた躍動感、コミカルな動き、そして必殺「湖川アオリ」が随所に存分に炸裂!
声優陣も豪華。主人公・リッドを演じた堀内賢雄さんをはじめ、旅の仲間たちを玄田哲章さん、榊原良子さん、田中秀幸さんが演じるという強力パーティ。
そして何といっても、ヒロイン・キィ役、本作が声優デビューの皆口裕子さんが、今もカワイイですが、まだまだ初々しくて下手カワイイ!
湖川さんはもちろん、北爪宏幸さんなどの達人アニメーターの皆さんが腕を振るったバトルシーンはさすがの迫力満点!57分の短い尺ながら物語にうねりもあり、ラスボス戦前の仲間との団結も燃える!
ただ、セリフによる説明が多かったり、禅問答的な会話があったり、それがなかなか哲学的で飲み込みづらかったりして、富野さんの作品を観てる時みたいにもしかするとチョイチョイ「ちょっと何言ってるかよくわからない」になるかもしれない!いや!私がバカなだけかもしれない!
先述のストーリー説明で「さまざまな試練を乗り越え、ついに彼がたどり着いたエンディングとは…?」と、今からご覧になる方の興味をそそるような何かありげなカッチョいい書き方をしましたが、実は本作のエンディング、私は、何を隠そう何があったのかよく意味がわかりませんでした!自分で書いといて何ですが「とは…?」じゃねーわ。ごめんなさい。
「何かようわからんがちょっとイデオンっぺえ~!」という中2の時の私もきっとビックリな感想が正直なところ。
森の中の小さな一軒家から始まり、海を渡り、山を越え、最終的に宇宙にまで飛び出し神話級の展開を見せるこの冒険譚のエンディング。みなさんの解釈とは…?
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