■監督：知吹愛弓
■1989年
■前後編とも30分
オタク的みんなのユートピア「光画部」を中心に繰り広げられる「終わらない放課後感」が、読んでてとにかく幸せだった『究極超人あ～る』。
そして、メディアミックスのパイオニアにして金字塔『機動警察パトレイバー』。
２作続けて特大ヒットをブチかました、ゆうきまさみ先生の初期短編マンガが原作。
当時、この『アッセンブル・インサート』が収録された短編集を読んだ時、メッチャびっくり＆「うきゃきゃ」と歓喜した覚えがある。
収録作の中に、ゆうき先生が描いた「エロマンガ」もあったからである。
過去にはお色気ムンムンな作品も描かれていたということを知らなかったため、「あの人が実は脱いでいた！」的な記事に食らいつく中2みたいにメッチャ得した気分になったのだった。
それはともかく『アッセンブル・インサート』。
パワードスーツを使って悪さをするワルモノ軍団に、オーディションで選ばれた怪力アイドルが立ち向かう！…という、最高に楽しく気楽に読める、わずか3話のゆるゆるギャグマンガ。
このOVA版では、ちょっとビックリするような豪華なスタッフ、キャスト、ゲストをアッセンブル！
そして、アニパロでキャリアをスタートさせたゆうき先生の遊び心が光る原作に、さらに大量のパロディ、ニヤリなアイディアを「これでもか！」とインサート！
オタク満腹大満足まちがいなしの、とっても贅沢な『アッセンブル・インサート』になっている。
ダビングしたハイポジテープがちぎれるぐらい聞いた『究極超人あ～る』のイメージアルバム収録曲「究極戦隊コウガマン」（by 山本正之さん）で幕を開けるまさかの冒頭でもう「なんてうれしい」と究極歓喜。
楽しいメタ展開で始まる後編では、轟天号とともにあ～る君も「おはやう」！
今回、久々に観て、塩沢兼人さんの可愛いお声に涙してしまった。
他にも、80年代アニメファンには特にニヤリな、実在の方々をモデルにしたキャラクターたち、「ある場所」でチラッと鎮座してる『勇者ライディーン』、作品の真ん中に挿入される驚きの実写CMなどなど…ステキに細かすぎるアイディア満載！
その上、ラストには原作にはなかった「オタクたちが憧れの女の子のため、ビビりつつも体をはる！」という、感動的かつ拳をグッと握りたくなるよな熱いクライマックスもプラス！
川村万梨阿さんと笠原弘子さんである！
そしてもちろん何といっても、笠原弘子さんが演じ、歌いまくってくださった、レイバーぐらい怪力なのに、シャイでアガリ症のヒロイン・南風まろん（なみかぜ まろん）たん。
不器用な彼女が一生けんめい奮闘する姿に燃えて萌えて、仕草がイチイチ可愛いオープニングを無限ループしたくなること間違いなし。
これはもう…観てて最高に幸福な、最強のもじもじアイドルOVAだ！
それと…これはホントはホントにいけないのですが…
ニコ動に上がってるのを弾幕つきで観ると、気の合うオタク同士で、好きなアイドルの作品を一緒にワイワイ応援上映してる感があって、さらに楽しい気がいたします！
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